シャーロック・ホームズ 赤毛連盟を解説

赤毛連盟

今回は、グラナダTV制作のシャーロック・ホームズの赤毛連盟についてご紹介します。ドイル原作の赤毛連盟には、モリアーティ教授はこの赤毛連盟には出てきません。

あらすじ

赤髪連盟の謎を解け!

今回のエピソードでは、シャーロック・ホームズと彼の親友ワトソンが「赤髪連盟」に関する奇妙な事件に挑みます。依頼人のウィルソン氏が見つけた不可解な新聞広告に従って入会した赤髪連盟。しかし、その裏には驚くべき陰謀が隠されていました。

ホームズの鋭い推理

赤毛連盟で相談に来た

ホームズはウィルソン氏の話を聞き、連盟の目的が単なるいたずらではなく、より大規模な犯罪計画の一環であることを見抜きます。そして、その背後に暗躍するモリアーティ教授の存在に気づきます。

事件の核心

ホームズとワトソンはロンドンの街を調査し、犯人たちの真の狙いが銀行強盗であることを突き止めます。果たして、ホームズたちは無事に犯人を捕まえることができるのか?

音楽と推理の融合

事件解決の合間には、ホームズの趣味であるバイオリン演奏も登場。彼の多彩な才能が光る瞬間です。

物語の構成

赤毛連盟

馬車がロンドンの銀行に入っていくのを怪しい男が見ている。馬車の積み荷はお金か金貨か。
部下がモリアーティ教授に赤毛連盟の件で報告する。
ウィルソン氏がホームズのもとに相談に訪れる。
ホームズとワトソンはウィルソン氏の話を聞く。
赤毛連盟の新聞広告を見た話。
赤毛連盟の面接にいった話。
赤毛連盟に加入し、合格、仕事をして週にいくらかの給与が入った話。
ある日突然、赤毛連盟が解散してしまった話。
ウィルソン氏の話を聞いて、ホームズとワトソンは大笑い。
ウィルソン氏はホームズ氏の事務所を出る。
ホームズとワトソンはウィルソン氏のお店の周りを見に行く。
その際、道を聞くふりをして店をのぞき、助手と顔を合わせる。
サンドイッチを食べてバイオリンを聞きながら物思いにふける
深夜、ホームズとワトソンは、銀行の頭取が立ち会い、警察といっしょに銀行の金庫のなかで見張る。
強盗が金庫室の地面から顔を出す。穴をほって現れたようだ。
強盗団は捕まる。
ウィルソン氏のお店はめちゃめちゃになってしまったが、銀行からお金が支給される。
最後、ホームズからウィルソン氏に忠告する。

テレビ放送版の物語中のセリフ

赤毛連盟で金庫室で見張る

「欠員は補充された」
「給料は週4ポンド」
「仕事はほんの形だけ」
「大英百科事典を写してもらうこと」
「インクとペンと用紙はあなたが、机と椅子はこちらが用意します」
「赤毛連盟に入られて本当にあなたはご幸運ですよ」
「筆記用具を自前とは大富豪にしてはケチくさいな」
「赤毛連盟は本日をもって解散せり」
「万事完了いたしました、モリアーティ教授」
「赤毛連盟の件だな」
「ぼくたちは敵地にいるんだよ」
「ロンドンの街を正確に知る、これもぼくの趣味でね」
「タバコのモーティマー」
「ワトソンくん覚えておいてくれよ、見張っている者がいるかもしれん」
「午後パブロ・デ・サラサーテの演奏会があるんだよ」
「スコットランドヤードのジョーンズくんだ」
「上出来、上出来、君は地図製作者になれるよ」
「大山鳴動してネズミ一匹にならねばいいが」
「君がそういうのならいいが」
「メリーウェザーさん」
「推理力は確かです」
「金庫への侵入は不可能です」
「この27年間、土曜の夜はカードを楽しんでるが、それをできないのは今夜がはじめてだよ」
「今夜のゲームのほうがより刺激的で、掛け金もはるかに大きいですがね。何万ポンドという掛け金がかかっている」
「ジョンクレイ」
「イートンからオックスフォードを出ています」
「これは上からの侵入は難しいですな」
「下からもです」
「その箱に腰掛けて邪魔せんでいただきたい」
「この銀行に賊が侵入するなんて馬鹿げたことを考えるもんだ」
「フランス金貨です、当銀行は数ヶ月前、資金強化のためフランス銀行から6万フランのナポレオン金貨を借り入れました」
「3万のナポレオン金貨が金貨が銀紙に包まれて入っています」
「わたしが予想してたより、はるかに大掛かりな犯罪のようだ」
「警視庁でも相談を頼むほどの人なんですよ。犯罪史上ユニークな存在なんです」
「クレイはただの泥棒じゃない、計算してやる男です」
「悪の天才が糸を引いてる」
「彼は逮捕されたことがない」
「警視庁にこんな頭のいい刑事はいないもんな」
「今度店員を雇う時にはまともな給料を払うこと」
「彼が私の妨害をしたのはこれが3度目だ」
「フローベルがジョルジュサンドにそう書き綴っているね」

登場人物

赤毛連盟でパイプをふかす

シャーロック・ホームズ
ジョン・H・ワトスン
ジェイベズ・ウィルスン
ヴィンセント・スポールディング
ダンカン・ロス
ピーター・ジョーンズ

物語の良い点

冒頭の話から意外な事件となる点。
物語の構成が良くできている点
最後の大捕物の話もおもしろい。

物語の悪い点

アクションシーンがあまりない。
今読むと古典的作品なので、トリックにあまり驚きがない。
たまにつじつまが合わない描写がある。
小説ではモリアーティは出てこない、テレビが後付で入れている。

感想

安心して見られるホームズもの。推理小説としても非常におもしろい。
赤毛連盟もののトリックパターンはこれ以降さまざま出てきた。
それらを考えると、非常に功績が大きい作品。

まとめ

シャーロック・ホームズの赤毛連盟の紹介しました。